内容紹介
生者と死者。断絶した世界のふたりが、手を伸ばし合う。切なくて怖くて愛おしくて、心がぐちゃぐちゃにされて、でも読まずにいられない…。唯一無二のホラーラブストーリー、二人の恋の結末へ。ついに、優里の誕生日がやってきた。その夜、加々智町中の全ての戸が叩かれ、町中の人が嵐によってとじこめられた。優里は助かるために、青野くんを殺すように 言われるが、どうしても殺すことができず、胸に包丁をつきたてられてしまう。現実の優里の心臓もついに止まってしまい、見守ってきたみんなも途方にくれるが、優里の言い残した言葉がヒントになり……。最終章応援リレー企画として、アフタヌーン本誌に掲載された「加々智美術館」を掲載。多彩な作家陣の描く優里ちゃんと青野くんを完全収録。参加ゲスト:藤本タツキ、清原鉱、桑原太矩、野田彩子、宮崎夏次系、押見修造、ゴトウユキコ、高松美咲、山本白湯、山口つばさ、関戸貴美子、つるまいかだ、幸村誠、竹良実(掲載順)
レビュー141
心に深く残る作品になりました。 こんなにも人間の尊厳や自尊心や愛や命について、真っ直ぐ抉られるように考えさせられる漫画に出会えることってなかなか無いなと思います。 夢中になり読んでいくなかで、自分自身救われた部分がたくさんありました。 本当にありがとうございました。
星をつけて評価するのもおこがましい、そんな作品でした。登場人物全員に言いたいことがあるけど、わたしが引っかかるのは父親。知っているのに、娘が死にかけているのに、言わない。 どうして? 鉄平も優里も、名前が最後まで出てこなかった「お母さん」も吐いていたこの気持ちを抱きます。お父さんはずっと我関せず。娘が娘を殴っていても、娘が死にかけていても、自分は何もしない。でもそれも含めてこのリアルな物語なんだね