内容紹介
生まれた時から完璧な貴族令嬢として生きてきたビビアンヌ・メルゴビル。しかし22歳を迎えた日、彼女は自分が家門の富と名誉のために育てられた手段にすぎないことを知り、ショックを受ける。婚約者にも軽んじられ、絶望のまま路地を歩いていた時、ある男と出会う。帝国の首相の息子を名乗る男・エドモンドを怪しく思いながらも、ビビアンヌは彼の手を取ってしまう。自分のことを手段にしか思っていない婚約者と家族の手から抜け出せるのなら構わないと思ったから。その男の導く先が、果てしない底なし地獄であることも知らないまま――